【書評】「株式投資の未来」(ジェレミー・シーゲル著)を読んで


「株式投資の未来」(原題:「The Future for Investors」ジェレミー・シーゲル著)を読みました。

読んで後悔しました。
なぜもっと早く読まなかったのか、と。

Amazonから内容紹介を引用します。
投資家に本当の利益をもたらすのは、企業の急成長ではなく永続である――株式投資の常識を覆し、銘柄選択のあるべき姿を提示した、株式投資の新しい教科書。成長株投資や割安株投資の誤り、そしてバフェット流のバリュー投資手法の正しさを、過去100年以上の膨大な市場データをもとに立証。長期投資のバイブルとして知られる前著『Stocks for the Long Run』の結論をもう一歩掘り下げ、「成長の罠」に陥ることなく、市場平均を上回るリターンをもたらす銘柄を突きとめた。どの銘柄に、どのように資金を配分すれば、長期的に資産を積み上げることができるのか、そのための戦略を具体的に紹介する。全米ベストセラー。すべての投資家必読の一冊。

帯に「すべての投資家が学ぶべき新しい事実」(ウォーレン・バフェット)とあります。

バフェット太郎氏はブログで「史上最高傑作の投資本!バフェット太郎はこれに投資家人生のすべてを賭けようと思う。ちなみに50回は読みました。」と紹介しています。

さらに、帯の裏には「経験豊富な投資家でさえ本書から多くの知見を得られるだろう」(ピーター・バーンスタイン「リスク」著者)とあります。

確かに、投資歴20年目を迎えた私にも学びが深かったです。

この本はすでに多くの米国株投資家ブロガーが紹介しています。
私が付け足すのも今更ではあるのですが、自分のためにも「株式投資の未来」を読んで、特に印象に残ったこと、考えたことを記録するためにこの記事を書きます。

成長の罠

私にとって、この本を読んだときの最大の発見は「成長の罠」です。

「株式の長期的なリターンは増益率そのものではなく、実際の増益率と投資家の期待との格差で決まる」(P46)

何に投資をするかを考えた場合、今後成長が期待できる国、業界、企業に投資しようとします。

しかし、成長期待が高い銘柄や国の株式は株価も高くなります。
そして、高い株価は将来のリターンを押し下げます。

本では、IBMとスタンダード・オイル・オブ・ニュージャージー(現在のエクソンモービル)の比較(P7-10)や、中国とブラジルの比較(P260-263)などを実証例として説明しています。

大事なことなのでもう一度。

成長率≒リターン

高い成長率は高いリターンを意味しません。


国債のリスクは株式を上回る

この事実も目から鱗でした。(P198)

しかも、債券ではなく、国債、それも米国債の話です。

もちろん、短期では株式は国債よりもリスクが大きいです。
しかし、20年で株式と国債のリスクは同じくらいに、30年では株式のほうが国債よりもリスクは小さくなります。


「株式投資の未来」のその先へ

他にもまだまだ紹介したい事実はありますが、今日はこの辺にしておきます。

この本を読んで、ポートフォリオを再考したくなってきました。
どういうポートフォリオを組むかはまた別の記事で検討します。

この記事を書いた時点の最新ポートフォリオ記事はこちらです。
この記事を書いた後、チャイナモバイル株を買ったので現在の個別株は11種に増えています。




長男と今月産まれる予定の長女のポートフォリオは全世界株100%のままにする予定です。

最後にAmazonへのリンクを貼っておきます。




残念ながら、Kindle版は無く、紙の本(単行本)のみです。

翻訳者の「瑞穂のりこ」氏が行方不明のため、電子書籍版が出版できないのか……?
無事見つかることをお祈り申し上げます。

以上。

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